【不倫される前の真実】「称賛欲求」と夫婦関係

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目次

今までずっと一人で頑張ってきたあなたへ

「なぜ、うちの夫が不倫なんて……」
「どこで夫婦の歯車が狂ってしまったんだろう」

思いもよらなかった夫の問題行動に直面し、心がちぎれそうなほどのショックと悲しみの中で、一人苦しんでいませんか?

実は、不倫という「問題行動」が起きるずっと前——。
夫婦の間には、夫からの密かな「あるサイン」が隠されていることがあります。

今回は「不倫する人の心理」を5つのフェーズに分けて紐解く連載の第1弾として、不倫される前の夫の心理「称賛の欲求」についてお話しします。

私自身もかつて、夫の発していたSOSに気づけず、一人で悩み、現実を受け止めるまでに長い時間を費やしました。
この記事が、あなたが夫の本心に触れ、暗闇の中から次の一歩を踏み出すためのヒントになれば幸いです。

なぜ、真面目だった夫が不倫に走ってしまうのか?

「まさか、あの真面目な夫が不倫なんてするはずがない」

発覚した当初、頭の中が真っ白になり、何度もそう自分に問いかけたのではないでしょうか。

仕事も一生懸命で、家族思いで、大きな問題も起こさずに生きてきた人。
そんな「真面目な夫」が、なぜある日突然、家族を裏切るような問題行動へと走ってしまうのか。
その理由は、不倫という出来事が起きるずっと前——夫婦の日常生活の中に静かに隠されていた「不倫前の心の状態」にありました。

不倫の起点にある「称賛の欲求」

不倫という問題行動を紐解いていくと、その根底には心理学(アドラー心理学)でいう「称賛の欲求」が存在していることが分かります。

この時期の夫の目的は、とてもシンプルです。
「妻や家族に褒めてもらうこと」
「家庭の中で、自分の存在価値や地位を得ること」

しかし、ここで注意したいのは、彼らの行動の本質は「良いこと(適切な行動)」をしたいのではなく、単に「褒められたい」「認められたい」という点にあるということです。

誰からも特別視されないのなら、努力する意味がない。
褒めてくれないのなら、適切な行動(良き夫・良き父親であること)をする必要もない。

そして、「罰を与える人」がいなければ、次第に不適切な行動へと手を染めていく……。
この心理構造、何かに似ていると思いませんか?

そう、思春期に訪れる「第二次反抗期」です。

満たされなかった思春期の心が、家庭で顔を出す

一般的に11歳〜17歳頃に経験すると言われる反抗期ですが、不倫に走ってしまう男性の多くは、この「称賛の欲求」が思春期に十分に満たされないまま大人になってしまったケースが少なくありません。
一見すると真面目で大人しい優等生に見えても、心の中には「本当の自分を見てほしい」「ありのままの自分を認めてほしい」という飢えが残り続けているのです。

家庭という一番の安全基地であるはずの場所で、「自分は大黒柱として頼られている」「妻にとって特別な存在である」という実感が持てなくなった時。
あるいは、夫婦の日常が当たり前になり、空気のような存在になってしまった時。

彼らの心の中にあった「抑え込まれていた欲求」が、不倫という歪んだ形で噴き出してしまうのです。

決して「あなたが悪い」と言いたいわけではありません。
ですが、真面目だった夫がなぜ一線を越えてしまったのかを知るには、不倫という「起きてしまった結果」だけを見るのではなく、その下にあった「認められたかった心のSOS」に目を向ける必要があります。

私もかつて、夫の発していたSOSを見落としていました

偉そうなことをお伝えしている私ですが、かくいう私自身も、かつては夫の発していた小さなSOSにまったく気づくことができませんでした。

「夫はもう大丈夫」
「夫婦として落ち着いた関係になれた」

そう高を括り、夫の手を最初に離してしまったのは、紛れもなく私だったのです。

家族の夢を叶えた陰で失われていた「夫の居場所」

当時の我が家は、夫のギャンブル依存症が落ち着き始め、念願のマイホームを建てたばかりの頃でした。

理想の家づくりに胸を躍らせていた私は、間取りのほとんどを自分の思い通りに決めていきました。
夫は自分のこだわりを主張することなく、実家の両親の希望を汲んだ家づくりを優しく見守ってくれていたのです。

当時の私は「親孝行もできて、夢のマイホームも建てられた」と大満足でした。
さらに自分の仕事も楽しくなり、日々の生活を送ることに精一杯。
気づけば、夫に対して感謝を伝えることも減り、まるで「空気」のような存在として接するようになっていたのです。

でも、夫の視点から見ればどうだったでしょうか。

自分の部屋や希望スペースもなく、居場所も居心地の良さも感じられない「自分の家」
そこには、家族の大黒柱としての彼の地位も存在感もありませんでした。

夫の育った環境を考えれば、「構われたい」「頼られたい」「褒められたい」という欲求が常に心の中にあったはずです。
それなのに、手がかからなくなったらすぐに見向きもしなくなる私に対して、夫は寂しさと孤独を深め、次第に私への関心を失っていきました。

発覚から半年、一番辛かった葛藤と孤独の1年

夫の不倫が発覚した直後は、怒りとショックで自分視点でしか物事を見ることができませんでした。
しかし、自分自身と深く向き合う中で、「夫のしていることに興味を持っていなかったのは私だった」という痛烈な真実に行き着いたのです。

「最初に夫の気持ちを踏みにじったのは自分かもしれない」

そう気づいてからの時期が、実は一番辛い時間でした。
サレラリ期(現実逃避や過剰なハイ状態)が抜け、厳しい現実を直視し始めた頃です。

自分の傷ついた感情を受け止めながら、同時に自分を裏切った夫の感情も理解しようと足掻く毎日。
感情の起伏も激しく、心は限界を迎えていました。

何より辛かったのは、それを「たった一人で抱え込み、必死に頑張り続けていたこと」です。

当時の私には、ありのままの気持ちを打ち明けられる相手がいませんでした。
一人で悩み、一人で葛藤し続けたからこそ、本当の意味で前を向くまでに1年もの長い時間がかかってしまったのだと、今振り返って痛感しています。

不倫前の夫の心理:「称賛の欲求」とアドラー心理学

アドラー心理学では、人間が問題行動を起こすプロセスには「段階」があると考えられています。
その初期段階に位置するのが、まさに不倫前の夫の心を満たしていた「称賛の欲求」です。

夫がなぜ不倫という大きな問題行動へと向かってしまうのか。
その心理メカニズムを紐解くキーポイントは、彼らが求めているのが「正しい行動(適切な行動)」そのものではなく、「他人から評価され、特別な存在だと認められること」だという点にあります。

「良いこと」ではなく「褒められること」をする心理

「称賛の欲求」にとらわれている時期の夫は、家庭の中で「良い夫」「頼りになる父親」であろうと努力します。
しかし、その動機は「家族の笑顔が見たいから」という純粋なものではありません。

「妻から褒めてもらいたい」
「家庭の中で高い地位や存在感を得たい」

これが行動の真の目的です。
そのため、彼らの思考は一歩間違えると極端なものになっていきます。

「褒めてもらえないなら、努力しても意味がない」
「特別視されないなら、適切な行動(家族を大切にすること)をする必要はない」

さらに恐ろしいのは、彼らの中に「自分を監視し、咎める人(罰を与える人)」がいないと気づいた時、その欲求は「不適切な行動(=不倫)」へと容易に舵を切ってしまうことです。

本来であれば、大人になる過程で「誰かに褒められなくても、自分には価値がある」と思える自立した精神(自己受容)が育まれます。
しかし、幼少期や思春期の環境によってこの欲求が未消化のまま大人になると、家庭という身近な場所でその渇望を埋めようとしてしまうのです。

「特別」じゃなくてもいい。存在そのものを認めるということ

不倫の発覚後、私はこの真実に辿り着き、必死に夫へ言葉を伝え続けました。

「何か特別な成果を出さなくても、あなたには価値がある」
「すごいことをしなくても、良い夫でいようと無理をしなくてもいい」

不倫をされた側の私がなぜそこまでしなければならなかったのか。
それは、夫の根底にあった「認められたい」という悲しい飢えを知り、その心の繋がりを最初に手放してしまったのが自分だと気づいたからです。

夫が夫として、ただそこに存在してくれていること。
それだけで、私にとっては十分に嬉しく、価値のあることなのだと。

「条件付きの愛(〜してくれたから褒める)」ではなく、「存在そのものへの承認」を伝え続けること。
それこそが、夫の心にある「称賛の欲求」という底の開いたバケツを本当の意味で満たし、歪んだ問題行動を未然に防ぐための最大の鍵だったのです。

過去は変えられない。でも、今の接し方で未来は変えられる

「あの時、もっと夫の話を聞いていれば……」
「あの時、夫の寂しさに気づいてあげられていたら……」

夫の不倫前の心理やその背景を知れば知るほど、サレ妻であるあなたの心には、激しい後悔「たら・れば」の思いが押し寄せてくるかもしれません。

不倫されないように防ぐ方法はあったのではないか。
夫婦の壊れかけた歯車を止めるチャンスは幾度となくあったのではないか。

そうやって過去を振り返り、自分を責めてしまう気持ちは痛いほどよく分かります。

過去を悔やむのではなく、真実から「今」を学ぶ

しかし、どんなに涙を流しても、どれほど強く願っても、過ぎ去った過去を変えることはできません。

私自身も、夫の不倫直後は「なぜこんなことになってしまったのか」と過去の暗闇ばかりを見つめていました。
ですが、自分と向き合い、夫のありのままの姿を受け入れようと奮闘する中で、ひとつの大切な答えに行き着いたのです。

「あの経験があったからこそ、私は夫の本当の心を知ることができたのだ」と。

過去の出来事は変えられなくても、そこから得た気づきを使って「これからの夫婦関係」を作り直すことはできます。
今掴んだ幸せやお互いの絆を手放すつもりがないのなら、わざわざ過去の痛みを理由に自分たちの未来まで否定する必要はないのです。

あなたの小さな「接し方の変化」が夫婦の未来を変える

もし、この記事を読んでいるあなたが「私にも少し思い当たる節があるかもしれない」と胸を痛めているなら、どうか自分を責めるためではなく、これからのヒントとして受け取ってください。

夫の起こした問題行動を肯定する必要はありません。
しかし、彼が抱えていた幼さ孤独、そして「認められたかった」という切実な心理に少しでも共感できたなら、それは夫婦関係を再構築するための大きな一歩になります。

今日からできる接し方は、とてもシンプルです。

何かができた時だけでなく、ただそこに居てくれることに感謝を伝える
夫のしていること、考えていることに少しだけ興味を持ってみる
「特別な何者か」にならなくても、あなたには価値があると存在を認める

妻であるあなたの眼差しや声かけが少し変わるだけで、夫が家庭の中で感じる「居心地の良さ」や「大黒柱としての存在価値」は劇的に変化します。

過去は変えられません。
でも、「今のあなたの接し方」次第で、これから二人が築く未来はいくらでも塗り替えていくことができるのです。

一人で抱え込み、最愛の人への愛情を失ってしまう前に

夫に不倫された悲しみや怒り。
それと同時に湧き上がる「自分にも原因があったのかもしれない」という複雑な罪悪感。

その双方の感情に挟まれながら、あなたはいま、たった一人でその重圧に耐え続けていませんか?

「家族のために私がしっかりしなきゃ」
「こんな惨めな話、誰にも相談できない」

そうやって周囲に強がり、平気なフリをして抱え込んでしまう人ほど、心は静かに、そして確実に擦り減っていきます。

一人で悩み続けたから、私は1年もかかってしまった

振り返ってみると、私が夫の不倫発覚から本当の意味で自分を取り戻し、前を向けるようになるまでには「1年」というあまりにも長い時間が必要でした。

なぜ、それほどの歳月がかかってしまったのか。
理由は明確です。
「誰にも頼らず、一人で頑張り続けようとしていたから」です。

自分の傷ついた感情を受け止めるだけでも精一杯なのに、夫の幼い「称賛欲求」や葛藤まで理解しようと足掻く日々。
感情の起伏は激しくなり、夜も眠れず、精神的な限界を迎えていました。

もしあの時、私の気持ちを否定せずにまるごと受け止めてくれる人がいたら。
「あなただけじゃないよ」「一人で背負わなくていいんだよ」と寄り添ってくれる存在がそばにいたら。

あんなに回り道をすることも、暗闇の中で途方に暮れることもなかったはずです。
一人で戦い続けることは、それほどまでに心と時間を奪っていくのです。

愛情が「諦め」や「憎しみ」に変わってしまう前に

人間が一人で耐えられる苦しみには、限界があります。

どれだけ夫のことを愛していても、どれだけ復縁や再構築を望んでいても、限界を超えて一人で抱え込み続けると、心は次第に麻痺していきます。
そして最終的には、「もうどうでもいい」という諦めや、修復不可能なほどの強い憎しみに変わってしまうのです。

最愛の夫への大切な愛情が、完全に途絶えてしまう前に。
どうか、一人で抱え込むのをやめてください。

無理に頑張る必要も、急いで答えを出す必要もありません。
今のあなたの辛さ、情けなさ、割り切れない想い——そのすべてを、まずは誰かに吐き出してみてください。

あなたが一人で暗闇を彷徨う時間は、もう終わりにしていいのです。
始めから一人じゃなければ、遠回りをする必要なんてないのですから。

まとめ:あなたは一人じゃない。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

不倫=問題行動の「不倫される前の心理」についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。
今、夫婦の危機に直面し、立ちすくんでいるあなたに、最後にこの2つの言葉を贈りたいと思います。

あなたは今、目の前にいるご主人の本心を知っていますか?
そして、あなたには今、あなた自身の傷ついた気持ちをまるごと受け止めてくれる人はいますか?

もし、この問いに詰まってしまったとしても、決して自分を責めないでください。
今のあなたに必要なのは、これ以上一人で傷つきながら頑張ることではありません。
あなたの苦しみを理解し、一緒に前を向いて歩んでくれる「味方」を見つけることです。

私は、一人で苦しみ続けたからこそ、その暗闇の深さを痛いほど知っています。
だからこそ、あなたには同じ遠回りをしてほしくないのです。

あなたは、決して一人ではありません。
不倫という大きな出来事に傷つきながらも、最愛の夫との未来をあきらめたくないと感じているなら、どうかその想いを私に聞かせてください。

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この記事を書いた人

夫に不倫されて晴天の霹靂...
自分を責めてしまう女性へ。

何かに依存する人生から卒業して
自立して過ごせる方法を
お伝えします。

今を大切にする考え方で、
人生最大の困難を明るい未来へ。

・アドラー流メンタルトレーナー
・HSPカウンセラー
・作業療法士

私自身も、HSP気質であり
ACの過去を持ち、
共依存・カサンドラ症候群
という人生でした。

今、10年以上苦しんだ
夫との関係性を修復し
実体験から編み出した講座で
過去の私と同じ苦しみを
抱く女性に心理学を
お伝えしています。

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