【シタ夫を許せない…】「許す」と「赦す」決定的な違いとは

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目次

夫をどうしても許せないあなたへ

以前、ブログの読者さんから、切実なメッセージをいただきました。

「不倫した夫を、どうやったら許せたのですか?」

この質問をいただいたとき、私は少し立ち止まって考えてみたんです。
「私は本当に、夫を許したのだろうか?」と。

結論からお伝えします。
私は、過去に不倫をした夫を、今でも一切「許して」いません。

不倫相手に触れた手や口で、私や子供たちに触れてきたこと。
今でも最低な行為だと思っていますし、この先も一生、あの過去を「まぁいいか」と許す日は来ないでしょう。

それなのに、なぜ今の私は毎日心から笑い、夫と手をつなぎ、ハグやキスができるのか。
汚らわしいなんて、微塵も思わずにいられるのか。

それは、私が夫を「許した」のではなく、「赦(ゆる)した」から。

もしあなたが今、「夫を許さなければいけないのに、どうしても汚く思えて許せない」「再構築したいのに心が追いつかない」と自分を責めて苦しんでいるなら、どうか安心してください。
あなたは、旦那さんを無理に許す必要なんてないんです。

今回は、夫婦関係を心の底から修復するために大切な、「許す」と「赦す」の決定的な違いについて、私の実体験を交えてお話ししますね。

不倫した夫を「どうしても許せない」と自分を責めていませんか?

「夫の不倫発覚から時間は経ったのに、どうしてもあの日の出来事が頭から離れない」
「もう一度やり直すと決めたはずなのに、夫のふとした態度にイライラして、昔のトゲのある言葉をぶつけてしまう」

カウンセリングやメッセージをいただく中で、こうした切実な悩みを本当に多く伺います。
信じていたパートナーに裏切られたショックは、心に計り知れない傷を残します。

それだけでも十分に苦しいはずなのに、サレ妻さんたちの多くは、もう一つの「二次的な苦しみ」を抱えてんてこ舞いになっています。
それが、「やり直すと決めたのに、夫を許すことができない自分」に対する罪悪感や責め苦です。

世間の再構築ブログや夫婦関係の修復本を読むと、よくこんな言葉が目に飛び込んできます。

「過去を水に流しましょう」
「夫を信じて、すべてを許すことが再生への第一歩です」

そんな言葉を見るたびに、胸が締め付けられるような思いがしませんか?

「やっぱり、許せない私が狭量なのかな……」
「いつまでも根に持っている私が、夫婦関係の修復を邪魔しているんじゃないか」

そうやって、悪いのは不倫をした夫のはずなのに、気付けば「許せない自分」「怒りが収まらない自分」を責め、自己嫌悪のループに陥ってしまう。
これこそが、再構築の過程で多くの女性が迷い込む、最も深い暗闇なのです。

でも、はっきりとお伝えさせてください。
あなたが旦那さんを「どうしても許せない」と思うのは、当たり前の一言に尽きます。
絶対に、自分を責める必要なんてありません。

不倫という行為は、それまでの二人の歴史、信頼、そしてあなたの尊厳を根底から踏みにじる、人生最大級の裏切りです。
そんな大怪我をさせられたのに、すぐに「いいよ、許すね」なんて笑えるはずがありません。

むしろ、傷が深ければ深いほど、拒絶反応やフラッシュバックが起きるのは、あなたの心が必死に自分を守ろうとしている正常な証拠なのです。
それなのに、無理に「許そう、許そう」と自分の感情に蓋をして、綺麗事にまとめようとするから、心の中のドロドロとしたマグマが逃げ場を失い、さらに苦しくなってしまいます。

あなたが今、前に進めずに苦しんでいるのは、あなたの器が小さいからでも、愛が足りないからでもありません。
ただ、「許す」という言葉の重みと、自分のリアルな感情とのギャップに、心が悲鳴を上げているだけなのです。

では、この苦しいループから抜け出すためには、どうすればいいのでしょうか。
そのヒントは、私自身の「ある苦い過去の気付き」にありました。

キスした口で、子供に触れた手で…私も一生許さないと誓いました

今でこそ、私はブログやカウンセリングを通して「夫婦の再構築」について発信していますが、最初から聖人君子のように夫を受け入れられたわけでは決してありません。
むしろ、当時の私の心の中は、ドロドロとした強い怨念と、激しい拒絶反応で埋め尽くされていました。

私たちの結婚は、お互いのことを深く知る時間もないまま突き進んだ、超スピード婚でした。
そんな中で突きつけられた夫の不倫。

発覚直後、私の頭を支配していたのは、信じられないほどの「汚らわしさ」激しい嫌悪感でした。

不倫相手とキスをした、まさにその口で、私に何食わぬ顔でキスをしていたこと。
不倫相手を愛おしそうに抱きしめた、その同じ手で、我が家に帰ってきて愛しい子供たちに触れていたこと。
そして、別の女性と肌を重ね、繋がったその足で、「ただいま」と何事もなかったかのように玄関のドアを開けて帰ってきたこと。

「汚い。信じられない。なんて最低な人間なんだろう」

そう思うたびに、全身の血が逆流するような激しい怒りと、吐き気がするほどの悲しみが一気に押し寄せてきました。
夫の触れた家具、夫の洗濯物、夫の存在そのものが、部屋にあるだけで空気が汚染されていくような感覚にさえ陥ったのです。

当時の私は、いわゆる「サレラリ期」の真っ只中。
対する夫は、不倫の言い訳を並べ立てる「不倫脳」の状態。
まともな会話になるはずがありませんでした。

それでも私たちは、1年間、毎日のように話し合いを続けました。
話し合いという名の、お互いの生傷を抉り合うような、泥沼の傷つけ合いです。

涙が枯れるまで泣き、声を荒らげ、夜通し責め立てる日々。
心も体もボロボロになりながら、私は心の中で何度も、自分にこう誓っていました。

「私はこの人を、一生絶対に許さない」

これほどの罪を犯した男を、綺麗さっぱり許してあげる義理なんてどこにもない。
もし「許す」ということが、あの最低な行為を「過去のことだから仕方ないね」と水に流して忘れることなのだとしたら、そんなことは死んでも不可能です。

私の尊厳も、子供たちの平穏も、すべてを裏切ったあの過去の夫を、私は絶対に、一生、許すつもりはありませんでしたし、それは今でも変わっていません。

しかし、そうやって毎日毎日、相手を憎み、監視し、「一生許さない」と心に刃を向け続ける生活は、信じられないほどエネルギーを消耗します。
夫を責めているようでいて、実はその毒で、自分自身の心がじわじわと蝕まれていくのが分かりました。

愛し合って結婚したはずなのに、どうして私たちは、こんなにも傷つけ合っているのだろう。
そんな限界の淵に立たされた、丸1年が経ったある日のこと。
私たちはボロボロになりながら、あるひとつの痛烈な事実に気付くことになります。

過去を消す「許す」ではなく、感情を手放す「赦す」という選択

丸1年もの間、お互いに傷つけ合い、涙を流し尽くした果てに、私たちはあることに気が付きました。
それは、私たちは決してお互いを嫌いになったわけではなく、むしろ「愛し合っていること」「お互いを大切に想っていること」でした。
ただ、自分の本音を知らず、相手のことも知らず、暗闇の中でずっとすれ違い続けていただけだったのです。

そこで私は、ひとつの大きな決断をしました。
それは、過去に不倫をした夫を無理に「許そう」とするのをやめ、「許していない自分」をそのまま丸ごと認める、ということでした。

ここで少し、言葉のお話をさせてください。

日本語には同じ「ゆるす」でも、ふたつの漢字があります。
それが「許す」「赦す」です。
普段の生活でこのふたつを使い分けることは滅多にありませんが、夫婦の再構築において、この違いを知ることは決定的な意味を持ちます。

たとえば、小さなお子さんが、あなたが大切にしていたものを不注意で壊してしまったとします。

このとき「許す(Permission)」とは、お子さんに対して怒ることなく「大丈夫だよ、次から気をつけてね」と言って、関係を元通りに修復することです。
つまり、相手の犯した過ちを、まるでなかったかのように水に流し、忘れるように努力することが「許す」です。
約束を忘れた、記念日を忘れたといった日常の小さな過ちなら、この「許す」で綺麗に収まるかもしれません。

しかし、不倫はそんな「仕方ないね」で済むような小さな出来事ではありません。
人生を揺るがすほどの裏切りを、なかったことにして忘れる(許す)なんて、どう考えても不可能です。

それに対して、私が選んだのは「赦す(Forgiveness)」という道でした。

「赦す」とは、相手の行為をうやむやにすることではありません。
大切なものを壊されたことに対する、自分の中の激しい怒りや悲しみ、惨めさといった「ネガティブな感情そのもの」を完全に受け入れ、自分の心からそっと手放すことを意味します。

相手を「許す」のは、相手の過ちに対するジャッジ(審判)ですが、感情を「赦す」のは、自分自身の心を救うためのアプローチです。

私は、不倫されるような夫婦関係を作ってしまっていた「過去の自分自身」を赦すことにしました。
そして、夫を自分の思い通りにコントロールし、束縛することでしか愛を示せなかった、未熟だった自分を変えたのです。

過去の夫が犯した罪は、どこまでいっても最低な行為であり、私がそれを「許す(チャラにする)」必要なんてどこにもありません。
けれど、その過去に縛られ、怒りや憎しみのエネルギーで自分を消耗させるのはもうやめよう、と決意しました。

夫の考え方は夫のものであり、行動も自由。
それを手放したとき、私の心に本当の平穏が訪れたのです。

許せない自分を認めた瞬間、私は夫と笑ってハグできるようになった

「不倫した過去の夫は、一生許さない」

そう心から決めて、無理に許そうとするのをやめた瞬間、私の心の中で信じられないような変化が起き始めました。
張り詰めていた糸がふっと切れたように、心が驚くほど軽くなったのです。

それまでの私は、「再構築するなら、早く夫を信頼して、過去を許せる広い心を持たなきゃいけない」と、自分で自分を追い詰めていました。
でも、その強迫観念こそが、自分を一番苦しめるブレーキだったのだと気付きました。

過去を「許さない自分」を、それでいいんだと認めてあげること。
そして、
あの裏切りによって負った傷や、今でも時折チクリと痛む胸の悲しみを、「辛かったよね」と丸ごと受け入れ、感情の執着を手放(赦)すこと。

この選択をした結果、今の私の日常はどうなったと思いますか?

私は今日、日々心から笑っています。
夫とごく自然に手を繋ぐし、キスもハグもします。
かつてあんなに私を苦しめた「汚らわしい」という感情は、今の私の心には微塵もありません。

それはなぜか。
過去に不倫をしたあの時の夫は「許して」いなくても、私の目の前にいる、私と家族を必死に愛そうとしている「今の夫」を、私は心から「赦している」からです。

以前の私は、夫を二度と過ちを犯させないに、相手の行動を24時間コントロールし、束縛することでしか自分の安心を保てませんでした。
でも、それは本当の愛ではなく、私の不安の押し付けだったと気付き、自分自身を変えました。

「夫の考え方は夫のものであり、何をしようが、どこへ行こうが、彼の自由。私はそれを手放そう」

そうやって、夫をコントロールしようとする手を完全に離したとき、皮肉なことに、夫との距離はこれまでになく縮まりました。
過去の過ちというフィルターを通さずに、今、目の前で私のために一生懸命になってくれている夫の姿が、まっすぐに目に入ってくるようになったのです。

過去をチャラにする必要はありません。
あの地獄のような日々を忘れる必要もありません。
ただ、過去を「許せない自分」を100%肯定してあげた時、あなたは初めて、過去の呪縛から解放されて「今」を生きることができるようになります。

無理に作った偽りの笑顔ではなく、心の底から旦那さんと笑い合い、温もりを感じてハグができる日々は、必ず取り戻せます。
その鍵は、夫を変えることではなく、「許せない自分」をあなたが優しく抱きしめてあげること、ただそれだけなのです。

今すぐできなくても大丈夫。焦らずに「自分の感情」を丸ごと受け入れるステップ

ここまで「許す」と「赦す」の違いや、感情を手放すことの大切さをお伝えしてきましたが、これを読んで「よし、私も今すぐ赦そう!」と思える必要はまったくありません。
「理屈は分かっても、やっぱりまだそんな風に思えない……」と、心が追いつかない自分に焦りを感じてしまう方もいるかもしれませんね。

でも、どうか安心してください。
今すぐできなくて、当然なんです。

日常のちょっとした過ちを「許す」のであれば、「次から気をつけてね」「仕方ないね」の一言で済むのかもしれません。
約束をうっかり忘れてしまったとか、大切な記念日をスルーされてしまったとか、その程度のことなら時間とともに笑い話にできるでしょう。

けれども、パートナーの不倫は、そんな小さな出来事ではありません。
これからの人生を、この人と夫婦として継続していくのか、それとも別々の道を歩むのか。
自分の人生のすべてがかかっている、人生最大級の重大な出来事なんです。

だからこそ、そんな大きな痛みを伴う過去の過ちを「赦す」ためには、どうしても時間が必要です。
「仕方ないね」で済まないことだからこそ、まずはあなたの心に渦巻くその感情を、丸ごとすべて受け入れるステップを、ゆっくりと踏んでいかなければなりません。

激しい怒り
狂いそうなほどの悲しみ
消えない不安
そして
夫への嫌悪感

それらすべての感情に蓋をせず、「あの時は本当に辛かったよね」「今もまだ苦しいよね」と、あなたが一番の味方になって受け入れる。
そうやって自分の感情のプロセスを丁寧に踏んであげることで、初めて未来の景色は大きく変わっていくはずです。

そして、もうひとつ知っておいてほしいことがあります。
それは、あなただけでなく、旦那さん自身もまた「プロセス」の途中にいるかもしれない、ということです。

実は、我が家の夫も、いまだに自分自身を完全に「赦せていない」のだと思います。
だからこそ、自分のしでかした過ちの重さを自覚し、今は自ら行動を制御しているのでしょう。

仕事以外の時間は、ほとんど私と一緒に過ごしています。
※4年経った今は、同じ空間にはいますが、別々のことをする時間が増えました。
それが、彼なりの反省と、私への誠意の示し方なのだと受け止めています。

もし今後、夫が自分がしでかした過ちを、単なる「罪の意識」として引きずるのではなく、過去の自分事として受け入れ、自分自身を赦すことができたなら。
その時は、私たち夫婦はまた一歩、新しいステージへと成長できると思っています。

夫婦の再構築は、どちらか一方が無理をしてゴールに突っ走るものではありません。
お互いがそれぞれの傷や罪と向き合い、それぞれのペースで進んでいくものです。

だから、周りの再構築のスピードと比べて焦る必要はありません。
まずはあなたの「許せない」という今のリアルな感情を、そのまま丸ごと抱きしめてあげることから始めてみてくださいね。

まとめ:あなたは今、夫を「許そう」としていますか?それとも「赦そう」としていますか?

最後に、今この文章を読んでくださっているあなたへ、ひとつ問いかけをさせてください。

あなたは今、ご主人の不倫を無理に「許そう」として、苦しんでいませんか?
それとも、自分の感情を救うために「赦そう」としていますか?

もし、あの日の裏切りを「なかったこと」にしようと必死に耳を塞ぎ、自分の傷を無視して「許さなきゃ」ともがいているのなら、もうその苦しい努力は手放して大丈夫です。
最低な行為をされたのですから、一生許さなくていい。
それが、あなたの心が放つ大切な本音です。

私たちが本当に目指すべきなのは、過去をチャラにすることではありません。
過去の傷に縛られ、旦那さんを縛り、24時間苦しみ続けるエネルギーから、あなた自身の心を自由にしてあげることです。

まずは今日、ノートを開いて、あるいは心の中で、自分自身にこう言ってあげてください。

「あの最低な行為は、一生許さなくていいよ。そう思うくらい、私は深く傷ついたんだよね」

そうやって「許せない自分」に100%のOKを出してあげること。
それが、あなたが過去の呪縛を手放し、自分の人生を取り戻す「赦し」の第一歩になります。

不倫という嵐をくぐり抜けた夫婦の絆は、ただ元通りになるのではなく、以前よりもずっと深く、強いものへと生まれ変わることができます。

焦らなくて大丈夫です。まずは、あなたの傷ついたその心を、あなたが一番に認めてあげることから始めてみませんか?
あなたの未来が、心からの笑顔で満たされる日を、私はずっと応援しています。

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この記事を書いた人

夫に不倫されて晴天の霹靂...
自分を責めてしまう女性へ。

何かに依存する人生から卒業して
自立して過ごせる方法を
お伝えします。

今を大切にする考え方で、
人生最大の困難を明るい未来へ。

・アドラー流メンタルトレーナー
・HSPカウンセラー
・作業療法士

私自身も、HSP気質であり
ACの過去を持ち、
共依存・カサンドラ症候群
という人生でした。

今、10年以上苦しんだ
夫との関係性を修復し
実体験から編み出した講座で
過去の私と同じ苦しみを
抱く女性に心理学を
お伝えしています。

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