【感情への気付きと癒し】 我が子に教わる心の土台作り

子ども達だけは幸せになってほしいと願うあなたへ

「子ども達は、私によく似ている..」
「私と同じような未来を、辿ってしまうのだろうか..」

そんな風な気持ちに悩まされていませんか？

夫婦再構築の過程で自分と向き合い始めると、家族の見えなかった面も見え始めることもありますよね。

実は、過去の私も、両親や子ども達に対して、自分の傷を抉る様で見たくない、と思った時もありました。

本当は、
子ども達には幸せになってほしい、と思っているのにできない。
自分を変えるしかない、と思っているのになれない。
それは、あなたが悪いわけではないんです。

この記事では、「子ども達だけは幸せになってほしい」という悩みに対して、【自分の変化を実感できる時】という話を心理学と脳科学的な観点から、解説していきます。

記事の後半では、
10年を超えるギャンブル依存症夫との共依存関係～半年間の不倫～さらに依存症スリップによる借金までされた私が、今現在の夫婦仲を獲得するまでに至った経緯と共に、

『親子関係から見える自分の色眼鏡』という実体験を含めてお話していきますので、最後まで、お読みいただけると嬉しいです。

自分の変化を実感できる時

夫の不倫が発覚して、しばらく経った頃、過去の自分や今の自分を振り返っていると..
「何だか、子ども達が自分に似ている気がする..」
「もしかして、子ども達も同じような思いをするのかな..」
なんて不安が、よぎったことはありませんか？

そんな不安がよぎると、「今のままで本当にいのかな？」と思うこともあると思います。
そして、「今は傷ついているのだから仕方がない」と、自分に言い聞かせて、感情を無視してしまうんです。

変わりたくない自分に気付く

これは、メンバーさんにもよくある現象ですが、今の自分を変えようとしている時は、高確率で不安や恐怖心に襲われます。
「元のままの方がいいのではないか」「変わらなくても大丈夫じゃないか」
そんな風に感じてしまうんです。

けれど、そう感じる時はチャンスです。
あなたが、元のあなたから変わろうとしているという証拠なんです。
お子さんや家族が、過去の自分に似ていると思えるということは、それだけ、今の自分が変わっているということ。

今の自分が変わっていることに気付けたなら、その変化を肯定してあげてください。
自分を肯定するために必要なのは、『心の土台作り』。
今日は、『心の土台』をつくる3つのステップについてお伝えします。

心の土台を作る3ステップ

心の土台を作るためには、「気付き」「伝える」「認める」の３つのステップが大切です。
急な変化を求めるのではなく、ゆっくりと自分に向き合うことで、そのステップを進めることが出来ます。
その方法として、過去の私のように、親子関係からの気付きがキッカケになることもありますが、中々難しいので、今回は、自分で土台を作る方法をお伝えします。

1.今の自分の気持ちに気付く

まず、自分の心に静かに耳を傾けます。
そうして、「今、私は何を感じているのかな」と丁寧に観察してみて下さい。
出来るだけ、一人でゆっくりできる時間に行い、どんな負の感情であっても殺さずに、ただ気付くことに集中します。

2.日常の心の声を相手に伝える

子どもや夫へ、「今、私はこう感じている」と優しく伝えてみましょう。
「何かわかんないけど、不安なんだ」「ちょっと嫌な気持ちなんだ」
そんなことでもいいので、あらゆる心の声を自然に伝えることで、『心の土台』が少しずつ整ってきます。

3.感情を紙に書いて、認めること

不安や恐怖などの感情は、紙に書き出すことで、自分の心に向き合うことが出来ます。
「私は今、怖いと思っている」
「私は今、この状況に疲れている」

自分が今、何に対して不安を感じているのかを紙に書き出し、その声に耳を傾けましょう。
そして、「これは今の私の正直な気持ちなんだ」と認めることで、少しずつ心のバランスを取り戻すことが出来ます。

【実体験】親子関係から見える自分の色眼鏡

～2023年6月ブログより

あなたは、不倫発覚後の夫の機嫌に振り回されませんでしたか？
不倫禍中や不倫発覚後。
不倫脳の相手に振り回されて、精神的に辛い思いをしている方は多いと思います。
例に漏れず、私もそうでした。

聖の言動に一喜一憂し、その度に、泣いて落ち込み。
ひどい時は起きられず、仕事に行けない時もありました。
PTSD通り越して、鬱の一歩手前だったと思います。

聖の心無い言葉や行動に酷く傷つき、その度に“自分なんていなければ良かった。”と思って、自己否定するのです。

母と娘の会話

昨日、我が家でちょっとした事件がありました。

花が、あることを良かれと思ってする。
それに対して、和恵が咄嗟の判断で声を荒げる。
花は大きく驚き、目を見開き固まりました。
そして俯き、ワナワナと震えます。

私は、
「大丈夫だよ。」
「花は、手伝おうとしたんだもね。」
「ありがとう。」
と声をかけましたが、
一度マイナス感情に反応した花は、しばらくは自己否定に襲われます。

そんな花と私を見た和恵は、
「またやってしまった。」
「すぐにダメと言ってしまう。」
「すぐに怒ってしまう。」
「なんでこうなるんだろう。」
と呟きながら、花に謝りました。

それを聞いた花が、泣きながら、
「花も悪いから。」
「花が勝手に動いたから。」
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
そう言って、和恵に抱きしめられていました。

二人の会話からの気付き

花と私は、よく似ています。
他者の感情に反応しやすく、感受性豊かで喜怒哀楽が激しい。
他者のマイナス感情に左右されやすく、自分に向いたマイナス感情を、自己否定という形で消化する。

幼少期の私は、上記の様な形で和恵とぶつかることが多く、その度に、誠に怒られていたので、花の気持ちは痛い程よくわかります。
その時の和恵は、私のその行動が理解できず、抱きしめることもされませんでした。

一連の流れを見ていた聖は、こう言いました。
「わざとに見えるんだよな。」
「そんなに泣く意味がわからん。」

きっと、本当にわからないんだと思う。

だから、私がフラバを起こした時も、
「いい加減にしてくれ。」
「しつこい。」
「責め続けるなら一緒にいる意味ない。」
そう言って、罵倒し続けたんだと思う。

私は、そんな時はいつも
「どうしてわかってくれないの？」
「なんで私を悪く言うの？」
「私が悪いの？」
「いつまでも根に持つ私が..」
そう思っていました。

そして、花もそう思っている。
こういった気質は、本人にしか分からない。
そして、それが分かるのが家族に私しかいないなら、私が寄り添う。
いつも、そう思って接していました。

自分目線では見えないこともある

けれど・・・

昨日、聖が言ったんです。
「ずっと泣いていたら、お義母さんが責められていることになると思う。」
「本人も一応、反省しているのに。」
自分ごとではなかったからか、すごく腑に落ちました。

聖が私に
「もう責めるな。」
「どうせ俺は、加害者だから。」
「被害者は、何を言っても許される。」
そう言い続けていた意味が、ようやく分かったんです。

和恵が放った言葉で、花が傷ついた。
花が泣き続けることで、周囲は花を心配し、和恵が悪者となる。
聖が起こした行動で、私が傷ついた。
私が泣き続けることで、周囲は私を心配し、聖が悪者となる。

起こした行動が不倫という非道徳的なことであったとしても、シタ側が反省しているのなら、それを永遠に責めるのは再構築の妨げにしかならない。

私は聖に、
「わからないなら、わかろうとしなくていい。」
「本人にしか、わからない感情もある。」
とだけ伝えました。

色眼鏡を外して見えた世界

自分が感じる世界が、他者も感じる世界だとは限らないんです。

音や光に敏感。
人の多さに敏感。
他者の機嫌に敏感。
けれど人は好き。

そんな私の普通が、聖の普通とは限らない。

だから、自分が感じる世界を
「普通こうでしょ？」
「なんでわかってくれないの？」
と理解を求めることは、自分の価値観の押し付けでしかない。

幼少期の私が欲しかった言葉。
「そっか、詩織はびっくりしたんだね。」
「ごめんね。言いすぎたね。」
きっとそれを、聖にも求めてた。

「驚かせたんだな。」
「詩織にとっては怖いんだな。」
「大丈夫だよ、嫌いにならないよ。」
そう言って欲しかった。

けれど、それは加害者意識が強い聖にとっては、自分を否定する行動になるから。

娘を癒すことで自分を癒す

いい加減、他人に求めるのはやめよう。
自分がかけてほしい言葉は、自分でかけてあげよう。

「そう感じたんだね。」
「それも自分だよ。」
と自己受容し、

「大丈夫だよ。」
「ちゃんと愛されてるよ。」
と自己肯定する。

そして、それが出来るようになるには、土台作りが大切。

花が怯えた時は、
「大丈夫、大丈夫。」
「花は花だから。」
「大丈夫、大丈夫。」
「花が大好きよ。」
そう伝えています。

それが、自分自身を癒すことにも繋がっているのかな、と最近は感じます。

まとめ：一人で頑張る必要はない

いかがでしたでしょうか？
どんな人の中にも、『自分の感情に気付き、それを癒す力』は存在しています。
けれど、毎日が慌ただしく過ぎていく中で、その感情に気付くことを忘れ、いつしか気にしなくなってしまう。
自分の気持ちや心の声に耳を傾ける時間を持つことは、想像以上に大切なことなんです。

どんな感情であったとしても、無理に押し殺すのではなく寄り添う事が大切。

もし、自分一人では難しいのであれば、家族の力を借りてもいいんです。
自分ではない誰かの行動を見て、自分の本心に気付くこともあるのですから。

夫婦再構築は、あなたが生きやすくなるスタートラインに過ぎません。
もっとあなた自身が楽に生きられるよう、サポートいたします。