【不倫と正論】心の殺人から再構築の道を選択する

夫に共感を求めるあなたへ

「不倫したあなたが悪いんでしょ！」
「私は何も悪くない！」

そんな風な気持ちに悩まされていませんか？

いつまでも夫が向き合ってくれないと、正論をぶつけたくなることもありますよね。

実は、過去の私も、いつまでも夏との関係を恋愛だという聖に対して、不倫が如何に愚かで浅はかだと知らしめよう、としたこともありました。

本当は、
夫の気持ちも理解したい、と思っているのにできない。
不倫相手よりも夫の味方になりたい、と思っているのになれない。
それは、あなたが悪いわけではないんです。

この記事では、「私の気持ちをわかってほしいのに..」という悩みに対して、【不倫が引き起こす家庭の崩壊】という話を心理学と脳科学的な観点から、解説していきます。

記事の後半では、
10年を超えるギャンブル依存症夫との共依存関係～半年間の不倫～さらに依存症スリップによる借金までされた私が、今現在の夫婦仲を獲得するまでに至った経緯と共に、

『正論が通じない不倫の現実』という実体験を含めてお話していきますので、最後まで、お読みいただけると嬉しいです。

不倫が引き起こす家庭の崩壊

不倫って、長く続く夫婦の関係を根底から覆す深刻な問題ですよね。

間違った夫婦再構築方法は、サレた側の心の傷を深め、シタ側すら自暴自棄になり、子ども達の心にも深い傷を残す。
不倫による心の傷は、家庭崩壊に至ることもあるということ。
今日は、そんなお話をしていきます。

親の不仲やギクシャクした関係性は、子ども達にとっても直接影響を与え、家庭内の空気を一変させることは容易に想像できます。
その結果、子ども自身も感情が抑圧され、感情コントロールの苦手さやうつ症状が出ることもあるんです。
さらに、夫婦関係の悪化に伴い、金銭的な問題も起きてくると、精神的な負担はさらに増大していくんです。

だからと言って、あなたが我慢することが正しいかと言うと、それは大きな間違い。
まずは問題を直視し、対応していく必要があります。

不倫の痛みを共有することの重要性

問題の対応として、一番最初に必要なのは、サレた側の心のケア。
出来る限り、その心の痛みを吐露し、感情をため込まない。
最初の頃は、夫に吐露しても良いと思います。
とにかく、「子供の為」などと、感情をため込まないこと。

けれど流石に、半年..1年と責め続けることは、夫の精神的にも限界を迎えます。
だからこそ、同じ経験をしたことがある人達で、その痛みの分かち合いが必要になるんです。
独りで悩むと、ストレスや不安の原因となってしまう感情を、他者に吐き出すことで「自分だけが苦しんでいる訳ではない」と感じられ、孤独感が和らぎます。
そして、同じ経験を持つ人からのアドバイスやサポートによって、自己回復にもつながります。

「私は、こう感じている」
「私は、こう感じてもいいんだ」
「でも、こういう考え方もあるんだ」

そんな気付きの連続が、問題を異なる角度から考えるキッカケとなり、新たな道筋が見えてきます。

正論を伝えるより大切なこと

不倫自体が理解できるものではないので、どうしても最初の内は夫への共感は難しいと思われがちです。
「どうして、私が共感なんてしなきゃいけないの！」と、思ってしまう。

そんな時は、『正しいこと』から、一旦離れてみて下さい。
『正しいこと』ではなく、『相手の考え』を受け容れてみてほしいんです。
そのために必要なのは、次の3つ。

1.感情の理解と共感の重要性

夫婦のコミュニケーションは、相手の感情の理解と共感が大前提。
正論だけでは、問題が解決しない場合が多く、相手の感じている痛みや不安を理解しようとすることで、心の距離が縮まります。
心の距離が縮まることで、相手に安心感を与え、本音で話しやすくなるんです。

2.問題解決のための協力的アプローチ

もし、今、夫婦再構築を行う上で、明確な問題があるのであれば、その解決策を共に考えます。
フラバの対策でもいい。
価値観の不一致や共有時間の少なさでもいい。
それらの問題を、正論だけではなく、解決策を見出す為に二人三脚で取り組むという姿勢が大事。
その姿勢が、パートナーシップの強化に繋がります。

3.建設的なフィードバックと自己改善

再構築に向けたコミュニケーションにおいて、感情と事実の切り分け..つまり建設的な話し合いが必要になります。
犯人捜しをするのではなく、相手を尊重しながら、具体的な解決策を探していく。
そうすることで見えてくる自分自身の考え方を、見直すことも変化を待つことも大切なんです。

これらを意識しながら、夫婦再構築に取り組むことで、不倫前よりも楽に話せる関係性になりますよ。

【実体験】正論が通じない不倫の現実

～2023年7月ブログより

あなたは、発覚後に夫に対して正論をぶつけましたか？
不倫サレた後、如何にその行為が非道徳的な行為なのかを、相手に伝えたくなります。
少なくとも私はそうでした。

元の夫に戻ってほしい..

聖は、携帯ロックはかけず、家族といても夏と会う。
あまりにも妻である私を、馬鹿にしていました。
対して夏は、LINE通知は普段はオフにし、最後の最後まで、ご主人にはバレないようにしていた。

その二つの事実を並べ、
【夏は、家族を守ろうとした】
【聖は、家族に無関心だった】
そう伝えていました。

聖に本気の恋愛だと言われ続け、私たち夫婦の関係は何だったのか分からなくなりました。
自分を傷つけたくなくて、不倫脳..お花畑..そんな特別な言葉を調べ始めた。
私は、正論で責め続けました。

不倫が身の上に起こる前は、知らなかった沢山の言葉。
誰しも敢えて、知りたくはなかったと思います。

それでも、
自分の身に何が起きているのか。
今目の前にいる夫が、何を考えているのか。

それを知りたくて、必死に調べるんです。
そして日常を取り戻す為に、夫を諭し続けるのです。
その度に喧嘩になっても。

もう一度、昔の夫に会いたいから。
もう一度、やり直したいから。

元には戻れない、そこには不幸しかないから

私に悪い所があったとしても、法を犯していい理由にはならない。
→正論

離婚してから、恋愛すれば良かったでしょ。
→正論

家庭を壊すつもりはなくて、バレたから辞めるは都合良すぎ。
→正論

正論しか言っていません。
仕方ないです。
不倫をおかしいと思っていた聖に、戻って欲しいのだから。

当たり前に訪れるはずだった日常。
それを取り戻したくて、目を覚ましてほしくて、必死に訴えるんです。

けれど、そんな正論が通じる人なら、始めから不倫なんてしません。
家族を自分よりも大切に思っている人なら、自分の私利私欲の為に動きません。

不倫をする人の心理は、サレた私達では理解できない。
同じ様に、
サレた私達の常識は、シタ夫達には理解できない。

そんな聖に対して、
「私に、興味なかったんでしょ！」
「私は、妻として頑張ってきたのに！」
なんて言い続けても、罪悪感で自己防衛に走るだけ。

聖の場合は、不倫だけではなかったから、結婚生活において正論をぶつけ続けました。

その度に、聖は
「お前は、いつも正しい。」
「俺は、いつも間違っている。」
「俺は、社会不適合者だ。」
と殻に閉じこもっていました。

当時の私は、それが当然のこと..いつかわかってくれると思い、訴え続けていたけれど。

必要なのは正論ではなく理解

そもそもの考え方が、違う。

私は私だし、夫は夫。

自分の常識が、聖の常識とは限らないんです。
私の常識が、世間一般の常識であったとしても、それを聖に突き詰めることは、聖の常識や考えを否定していることになる。

何度も何度もぶつける度に、
「聖を、責めている訳じゃない。」
「私は、聖とやり直したい。」
「喧嘩がしたいわけじゃない。」
「私は、聖を想っている。」

そう伝えているつもりでも、
「お前は、いつも俺を責める。」
「やり直したいなら、何故責める？」
「喧嘩を売っているのは、お前だ。」
「俺なんて、この世にいらない。」
という、予想外の結末を迎えてしまう。

仲良くしていた時に、“今なら伝わるかも！”と思って伝えても、それまでの雰囲気はなかったかのように険悪な雰囲気になる。

不倫相手は共感者！？

不倫は、非道徳的な犯罪。
不倫は、非常識的な犯罪。
不倫は、相手の心の殺人。

そんなこと、発覚した後の私を見ていたら、十二分に理解はしているんです。
それでも、それを認めてしまったら、聖にとっての【自分】が無くなってしまう。
そして、その邪道に共に足を踏み入れてくれた夏こそが、自分の理解者なのだと思い込むのです。

不倫をしてしまった自分を受け入れてくれたのは、夏だけだから。
言わば、共犯者だから。

まとめ：新しい価値観を取り入れよう！

いかがでしたでしょうか？

いくら正論をぶつけても、いくらそれが世間的な常識でも、それが相手に伝わるとは限らないんです。
それなら、自分が言う事は相手には伝わらないと思う位が丁度良い。

再構築するのなら、
自分の価値観
相手の価値観
夫婦の価値観
全て叩き壊しましょう。

壊してから作り直しても、遅くはないです。
その方が近道なこともあると、私は学びました。

夫婦再構築は、あなたが生きやすくなるスタートラインに過ぎません。
もっとあなた自身が楽に生きられるよう、サポートいたします。